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ポリカーボネートで作るアミューズメント試作部品

2020年11月12日 木曜日

最近は少なくなりましたが、起業当時はアミューズメントの

試作をたくさん行っていました。

画像のような複雑なカタチを機械加工で製作する事を得意と

していました。

こういった形状は機械で切削加工するのはコツさえつかめば

簡単です。

裏表だけでアンダーカットがない場合は、機械加工の時間が

掛かるだけで、難易度としては低い仕事です。

アンダーカットが多く、5面や6面を切削加工する場合は、チャック

にコツが必要です。

各1個や数個だけの製作が多く、4軸や5軸のマシニングセンタで削るには

プログラムや段取りに時間が掛かり過ぎて採算に合いません。

そこで多面加工を治具を工夫して行います。

機械加工は時間が掛かるだけで問題ありませんが、磨きや研磨が

難しく、かなりの時間も掛かります。

複雑な形状の部分は、磨かずとも奇麗になる場合もありますが、

画像のように大雑把な凹凸だと磨きに時間が掛かります。

透明度は機械加工後に何もしない仕上がもっとも高いのですが、

切削跡のラインが残るため、ライティングでは精度の高い検証が

できません。

そこで徹底的に磨いて、加工跡の微妙な凹凸を消します。

加工の跡がダメな試作部品は、表面処理の時間が掛かる。

それが、ポリカーボネートの透明部品を高額にしてしまう理由です。