カードリーダーの筐体を試作から射出成形まで製作した事例
数量限定で販売するカードリーダーの筐体を、試作から射出成形まで一貫して製作したことがあります。
筐体は前面ケース、上ケース、下ケースの3点構成で、前面はグレー、それ以外は黒という配色でした。
最初から射出成形に入るのではなく、まずは試作で形状や組み付け状態を確認しました。筐体は外観だけでなく、内部部品との干渉、基板やコネクタの位置、固定方法、上下ケースの合わせ、前面部品との位置関係など、実際に組み立てたときに問題なく使えることが重要です。

試作段階では、完成品に近いイメージを確認するために塗装で色を合わせました。
量産時には、前面ケースについては成形後に塗装するのではなく、グレーに着色した樹脂ペレットを使用して射出成形しました。外観色を成形材料そのものに持たせることで、量産品として安定した仕上がりを狙う方法です。
数量は約500個だったと記憶しています。大量生産というより、限定販売に合わせた比較的小ロットの射出成形でした。
このような案件では、試作品をつくって終わりではありません。
試作で形状や組み付けを確認し、必要な修正を行い、その内容を量産用の金型や成形条件へつなげていく必要があります。試作と量産を別々に考えるのではなく、最終的にどのような製品として仕上げるのかを見ながら進めることが大切です。
プラスチック加工.comでは、切削加工による試作だけでなく、その後の射出成形まで含めて加工方法を検討することができます。
研究開発や製品開発では、最初から量産数量や仕様が完全に決まっているとは限りません。まず数個の試作から始め、組み付けや外観を確認してから、必要に応じて金型製作や射出成形へ進む方法もあります。
筐体、ケース、カバーなどの樹脂部品で、試作から小ロット量産までご検討の場合は、図面段階からでもご相談いただけます。