ABS製ホイールを現物から再設計し、強度を高めた事例
小型の農業機械で使用する樹脂製ホイールについて、「購入時についていたホイールがすぐに壊れてしまうので、もっと丈夫なものをつくってほしい」というご相談をいただいたことがあります。
使用環境は、泥を含んだ粘りの強い土の中でした。
ホイールには大きな負荷がかかりやすく、既存品では十分な強度が得られていませんでした。
そこで、まず実際に使用していたホイールを送っていただき、現物を計測しました。
単純に同じ形状をコピーするのではなく、壊れにくくするためにはどのような形状にすればよいかを考えながら、3Dデータを作成していきました。
検討したのは、ホイール幅いっぱいまでリムを広げる形状、リム部分を太くする形状、リムの本数を増やす形状などです。
ただし、この部品には使用可能な重量の上限がありました。
強度だけを考えて材料を増やせば、その分だけホイールは重くなります。そのため、単純に厚く、大きくすればよいというものではありません。
材質については、元のホイールと同系統のABS(N)を選択しました。
材料を変更して強度を上げるのではなく、限られた重量の中で形状を工夫し、必要な強度を確保する方向で設計を進めました。
複数の形状を3Dデータ上で検討し、最終的に重量と強度のバランスを考えて、写真の形状に決定しました。
製作後は、従来品より大きく強度を高めることができ、お客様にも喜んでいただきました。
プラスチック加工.comでは、既存部品が壊れやすい場合に、単純に同じ形状をつくり直すだけではなく、現物を確認しながら形状変更や強度改善を検討することもできます。
図面が残っていない部品でも、現物から寸法を確認し、3Dデータを作成して再設計することが可能です。
設備部品や機械部品で、「同じものをつくってもまた壊れる」「もう少し丈夫にしたい」といった場合も、現物からご相談ください。