量産前の成形検証にアルミ試作金型を活用する理由
切削加工で形状を確認できたとしても、射出成形品として安定して製造できるとは限りません。
射出成形では、溶融した樹脂の流れ、冷却による収縮、ゲート位置、ウェルドライン、ヒケ、反り、離型性など、切削試作品では再現できない現象が発生します。
量産金型を製作する前にこれらを確認したい場合、アルミ試作金型によるインジェクション射出成形が有効です。
プラスチック加工.comでは、共有モールドベースとカセット式金型を活用し、金型構造をできる限り簡素化しています。加工性の良いアルミを使用することで、試作金型の製作期間を短縮し、評価結果に応じた修正にも対応しやすくしています。
アンダーカット形状が必要な場合は、入れ子タイプのスライド構造を検討します。量産金型と同じ複雑な構造をそのまま再現するのではなく、評価目的に必要な範囲で構造を組み立てることがポイントです。
アルミ試作金型で実際に成形することで、量産材料による機能評価や組立確認に加え、量産金型設計に必要な成形上の課題を早い段階で把握できます。
試作金型は、単に試作品の数量を増やすための方法ではありません。量産金型製作後の修正リスクを抑え、量産プロセスをスムーズに進めるための検証手段として活用できます。
