プラスチック・樹脂加工ならプラスチック加工.comへ

削った形を、崩さずに消すという仕事

2014年5月15日 木曜日

仕上がりを見たとき、なぜ“あと一歩”が残るのか。
切削加工品には、必ず刃物の軌跡(ツールパス)が残ります。
どれだけ条件を整えても、完全には消えません。

プラスチック加工.comでは、この“残る前提”から工程を考えます。
切削でできた形状は、もっともデータに忠実な状態です。
だからこそ、その形を崩さずに、どう加工跡だけを消すかがテーマになります。

ここで必要になるのが、いわゆる手加工の工程です。
ただ磨くのではなく、どこを触り、どこを残すかを見極めます。
角のエッジはダレやすく、少しの当て方で形状が変わります。
そこで専用の治具を使い、当たり方と圧をコントロールしながら、狙ったラインを維持します。

曲面も同様です。
流れるように見える面ほど、実際は微細な段差の連続です。
それを一つずつ均しながら、面としてつなげていきます。
目で追い、手で触れ、光の反射で確認する。
加工跡が消えたかどうかは、数値だけでは判断しきれない領域があります。

一方で、この工程を感覚だけに頼らせないようにしています。
どの番手で、どの順番で、どの程度当てるのか。
作業を分解し、再現できる形に整理しています。
鏡面仕上げや塗装下地としての面精度など、要求レベルに応じて工程を組み替えます。

透明樹脂の仕上げでは、この差がそのまま“視え方”に出ます。
削り跡が残るか、光が抜けるか。
同じ形状でも、仕上げで印象が変わります。

まだ仕様が固まっていなくても問題ありません。
図面がなくてもご相談いただけます。
まずは「この見た目まで仕上げられるか」からでも大丈夫です。

形をつくる工程と、形を整える工程。
その間にあるものが、最終品質を左右しているのかもしれません。