夏季休暇のお知らせ
お盆の季節になりました。
株式会社アリスは、夏季休暇として8月13日~8月15日を休業致します。
今年は雨の連休ですね。
新型コロナの影響で気軽に外出できませんが、
ゆっくりご先祖様の供養と 自身のカラダ休めにしたいと思います。
皆様も、熱中症にはお気を付けくださいませ。
バイクレバーの製作ノウハウ
早速、購入したばかりの大型バイクで転倒しました。
先導車のハーレーがさっと右Uターン。
続くとこけました。
初心者では難しかった。(笑)
その時に折れたバイクの右レバーを交換しました。
記念に折れた右レバーをもらって気づきました。
決まった位置で折れるように肉盗み?が入っています。
これが何度も試作して積み上げてきたノウハウ。
おかげさまで、運転に支障のない位置で折れてくれて、その後も
普通に運転できました。
開発ものづくりでは、プロトタイプ試作品によって、様々な機能テスト
が行われています。
ニューライト切削
今日はニューライトの切削加工です。
ニューライトは作新工業株式会社さまの登録商標で、
【UHMW-PE】(超高分子量ポリエチレン)の同等品となります。
比重が低く軽量かつ耐摩耗性、衝撃吸収性、滑り特性がとても優秀な材質です。
似た特性を持つPTFEより比較的安価であることから
食品機器の部品によく使用されます。
ナチュラル色は、乳白色(少し透明がかっています)で
表面の手触りは滑らかです。
上の写真のような長く薄板形状ですと、簡単に曲がるほど柔らかい素材です。
過去にご注文をいただいたものには
ガイドレールや、コンベアローラー、スクリューなどがあります。
注意点としては、
寸法安定性があまり良くないため
精密加工には向きません。
また、加工上バリが除去しづらいため
弊社ではブラスト仕上げなどをおこない、外観にも注意を払っています。
ユニレートPC
ユニレートPCは、強度・耐熱性・絶縁性・電気特性・寸法安定性(加工性)に優れており
吸水率は低く、電気絶縁材料に求められる性質を備えています。
※ユニレート=ユニレート(PCグレード)となります。
他にもグレードがあります。
良くご注文をいただくパーツとしては、
コンデンサー開閉器、絶縁プレート、電子部品、産業用ロボットパーツなど
幅広く使用されています。
耐熱性(120度)や耐候性、吸水性が低いことから、野外でも使用できる材質です。
切削性がよく、寸法も安定しているため
切削で量産パーツをご注文いただくこともあります。
テフロン切削
テフロン丸棒に長穴を切削。
(テフロン=PTFE)
トイレットペーパーの芯より長い形状でしたが
刃物はビビらず綺麗に加工できました。
もう一つご注文をいただいていた
長さ295mmの長穴も
両側から刃物を入れて加工。
中心部は多少の段差とバリが残りましたが
お客様の必要条件を無事クリアしました。
テフロンの白はとても美しいですね!
汚れもとてもよく目立ちます。
耐薬品性が抜群に優れているので
溶剤や食品を使用する機器パーツにおすすめの材質です。
流路プレート試作
最近、流体実験の要である
【流路プレート】の試作をご注文いただくことが多いです。
液体の流れや気泡の発生を確認するため
樹脂ではアクリルでご依頼いただくことがほとんどです。
今回は「アクリルでは耐薬性が心配」とのことで
PMP(ポリメチルペンテン/TPX)をご提案させていただきました。
PMPは、透明でありながら耐薬性・耐熱性に大変優れており、
酸・アルカリに強く、沸騰水やスチーム滅菌用途での使用も可能です。
食品衛生法もクリアしている点も魅力です。
残念ながら、アクリルほどの透明度はありませんが
可視化モデルとしては使用可能です。
(厚みがあるとくすんだ透明になります)
納品後、実験でうまく使用できたとのことで
お客様から大変喜んでいただけました。
現在 また新しい形状での流路装置のお引き合いをいただいております。
株式会社アリスでは、
常時PMP材を在庫しておりますので
すぐに試験片をお送りすることが可能です。
※トルエン、トリクロロエチレンなど一部の溶剤には耐性が低いため
実際に御使用される溶剤でお試しいただくことをお勧めします。
バイク部品を製作しているので
開発試作アリスは、バイク部品の設計製作を行っています。
カスタマイズメーカー様からのご依頼で、ウインカーレンズを設計製作
しました。
発注ロッドは500セットです。
社長様がデザイナーで、スケッチ&自作されたケミウッドの塊から
筐体やLED基板を設計しました。
レンズのイメージをヒアリングして、3Dデータを作成。
そのデータを元に、お客様と細かなディティールを打ち合わせしながら
デザインを作り上げていきました。
LED基板も試作して明るさを確認しながら数量や配置を決定。
光量のある面実装タイプのLEDを選択しました。
旧車などの部品をリバースエンジニアリングで製作したり、アルミの削り出し
部品を製作してきました。
私は原付以外のバイクには乗った事がありませんでした。
バイク部品の製作が多いので、知っておきたいと思い、大型バイクの
免許を取得しました。
免許を取得するとバイクが欲しくなります。
お客様のデモカーを譲っていただきました。
画像の、SUZUKI_GSX‐S1000(青)が私のバイクです。
10日ほど前に納車されたので、ツーリングしてきました。
ハーレーチームのツーリングにも参加。
その時に写真です。
黄色の大きなリュックが私です。
バイク部品を研究して、今まで以上にお客様のご要望を深く理解して、
オファーにしっかりお応えできるようになっていきます。
ユニレート切削加工
今日はユニレートの量産パーツを製作いたしました。
ユニレートは、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)を主原料として、
ガラス短繊維、無機フィラー等が充填されている素材です。
名称は、ユニチカさんの商品名となります。
同じ熱可塑性樹脂であるナイロン、ポリアセタールなどと比較して、
耐熱性、電気特性、強度、寸法安定性に優れます。
特徴としては、絶縁性、低吸水性、剛性、耐熱性などの基本特性に優れており
切削加工も容易です。
特に注目したいポイントは、【寸法安定性】です。
ユニレートと同じく積層して製造されるベークライトに比べて
寸法安定性・反りにくい特性を持っています。
低吸水率である点も、評価できます。
現在ベークライトで製造されている部品の消耗・劣化が気になる場合は
ユニレートに置き換えることを検討されてはいかがでしょうか?
株式会社アリスでは、
材料の選定についても積極的にご提案させていただきます。
トライ要素のあるポリカーボネート透明パイプ加工
今日はポリカーボネート透明パイプの外形を削って
薄肉にする加工をしました。
多少刃物がビビってしまいました。
※お客様には見積時に条件としてご説明済みです。
クラックが入らなかったので一安心です。
旋盤は、加工する物を回転させて刃物を当てて切削しますが、
長物や薄肉形状のものは、刃物がビビッてしまい
切削面がガタガタとなりがちです。
どのくらいで表面がどの程度ガタガタになるか、は
素材や形状にもよりますので
「やってみないとわからない」ことがほとんどです。
そのため、加工業者によっては、
【加工不可】と一言で断られることが多いです。
株式会社アリスでは、
リスクをご理解いただいた上で
製作もしております。
納品後にはお電話を差し上げ
製品の感想を伺います。
「思っていたより、綺麗!」
「この程度なら大丈夫!」
「やっぱりこうなるよね。笑」
「もう少し形状を変えてトライしてほしい」など。
こういったトライ加工が
開発の現場に生きていることが多く、
お客様から大変評価を頂いております。
「できない」と断られた加工はございますか?
株式会社アリスでは、
どうすれば加工できるか を考え
条件・リスクをご説明したうえでご提案させていただきます。
PMP(ポリメチルペンテン)切削
PMP(ポリメチルペンテン)の切削ご注文が増えてます。
※三井化学さまの登録商標ではTPXと呼ばれます。
耐薬性と耐熱性に優れる透明材として大変注目されています。
医療用機器や理化学機器で広く使用され
注射器、ビーカー、シャーレなどガラス素材からの転化が進んでいます。
耐熱性が高いため、繰り返しオートクレーブ処理が可能です。
また、撥水性もあるため洗浄作業の省力化にも効果的です。
今回は厚み20mmで薬品実験に用いられる装置を製作いたしました。
裏面から薬品の状態が確認ができるよう
透明化処理を施します。
(切削面は白くなるため)
これまでポリカーボネート製の装置を使用されていたそうですが、
劣化が早く、PMPへの材料変更は大変喜んでいただけました。