ポリカーボネートで作るアミューズメント試作部品
最近は少なくなりましたが、起業当時はアミューズメントの
試作をたくさん行っていました。
画像のような複雑なカタチを機械加工で製作する事を得意と
していました。
こういった形状は機械で切削加工するのはコツさえつかめば
簡単です。
裏表だけでアンダーカットがない場合は、機械加工の時間が
掛かるだけで、難易度としては低い仕事です。
アンダーカットが多く、5面や6面を切削加工する場合は、チャック
にコツが必要です。
各1個や数個だけの製作が多く、4軸や5軸のマシニングセンタで削るには
プログラムや段取りに時間が掛かり過ぎて採算に合いません。
そこで多面加工を治具を工夫して行います。
機械加工は時間が掛かるだけで問題ありませんが、磨きや研磨が
難しく、かなりの時間も掛かります。
複雑な形状の部分は、磨かずとも奇麗になる場合もありますが、
画像のように大雑把な凹凸だと磨きに時間が掛かります。
透明度は機械加工後に何もしない仕上がもっとも高いのですが、
切削跡のラインが残るため、ライティングでは精度の高い検証が
できません。
そこで徹底的に磨いて、加工跡の微妙な凹凸を消します。
加工の跡がダメな試作部品は、表面処理の時間が掛かる。
それが、ポリカーボネートの透明部品を高額にしてしまう理由です。