耐熱性と耐薬品性に優れたTPXを透明切削加工
プラスチックの透明素材は耐薬品性に弱い。
アクリル(PMMA)やポリカーボネート(PC)は、
強い薬品で洗浄するとクラック(割れ)が起こります。
耐熱性もアクリル(PMMA)=70~90℃程度。
ポリカーボネート(PC)=120~130℃程度と
比較的低く、滅菌処理では不安が残ります。
オートクレーブ滅菌=2気圧の飽和水蒸気によって
温度を121℃に上昇させ、20分間処理を行うこと。
耐熱性240℃で耐薬品性に優れた透明樹脂材料が
ポリメチルペンテン(PMP)です。
板材からシャーレを切削加工しました。
厚みが薄くなれば薄くなるほど透明度が高くなります。
医療現場で使われるプラスチックシャーレをイメージ
したサンプルを切削加工で製作。
透明度も高く仕上がりました。
素材の中に白っぽい曇りがありますが、まずまずの透明感。
底と立壁の角が磨けず、微妙に加工跡が残ってしまいました。
もう少し磨いて成形品に近づけていきます。