新素材:ポリメチルペンテン(TPX)の加工技術
開発ものづくりアリスは、新素材の加工にいち早く取り組んでいます。
タキロンポリマー様が、PMP(ポリメチルペンテンプレート)に
厚み10㎜の試作板を製作したとの事。
ニーズがあったので、さっそ早速販売致しました。
厚み30㎜はかなり黄色いのですが、試作品の厚み10㎜はかなり透明です。
加工品の透明度は、ポリカーボネートレベル並とはいきませんが、
それなりの透明にできるようになりました。
ポリメチルペンテンの特徴です。
【耐熱性(融点)】
240℃と高く、ポリプロピレン(PP)よりも高温下での
使用が可能です。
【耐スチーム性】
沸騰水中でも加水分解しないため、スチーム滅菌用途で使用できます。
【優れた耐薬品性】
一部の有機溶剤を除き、酸、アルカリに高い耐性を示します。
【優れた電気特性】
PTFE並みの低誘電特性を有しています。
【食品用途向け規格適合】
食品衛生法・FDA規制・PIM規格に適合した材料で構成されている。
理化学実験器具や食品容器、医療機器部材などに使われています。
少しずつポリメチルペンテンの試作品の加工や、小ロット部品の製作が
増えています。
培養施設では、PMPの厚み10㎜板がパーテーションに採用されました。
今までのポリカーボネート(PC)では溶剤でやられて1年もたないとの事。
過酷な状況での透明素材を使用したい場合などは、お気軽にご相談下さい。