プラスチック・樹脂加工ならプラスチック加工.comへ

新素材:ポリメチルペンテン(TPX)の加工技術

2021年3月17日 水曜日

開発ものづくりアリスは、新素材の加工にいち早く取り組んでいます。

タキロンポリマー様が、PMP(ポリメチルペンテンプレート)に

厚み10㎜の試作板を製作したとの事。

ニーズがあったので、さっそ早速販売致しました。

厚み30㎜はかなり黄色いのですが、試作品の厚み10㎜はかなり透明です。

加工品の透明度は、ポリカーボネートレベル並とはいきませんが、

それなりの透明にできるようになりました。

ポリメチルペンテンの特徴です。

【耐熱性(融点)】

240℃と高く、ポリプロピレン(PP)よりも高温下での

使用が可能です。

【耐スチーム性】

沸騰水中でも加水分解しないため、スチーム滅菌用途で使用できます。

【優れた耐薬品性】

一部の有機溶剤を除き、酸、アルカリに高い耐性を示します。

【優れた電気特性】

PTFE並みの低誘電特性を有しています。

【食品用途向け規格適合】

食品衛生法・FDA規制・PIM規格に適合した材料で構成されている。

理化学実験器具や食品容器、医療機器部材などに使われています。

少しずつポリメチルペンテンの試作品の加工や、小ロット部品の製作が

増えています。

培養施設では、PMPの厚み10㎜板がパーテーションに採用されました。

今までのポリカーボネート(PC)では溶剤でやられて1年もたないとの事。

過酷な状況での透明素材を使用したい場合などは、お気軽にご相談下さい。