樹脂切削の公差
本日のご質問
「樹脂の公差ってどのくらい出るんですか?」
一般的に、樹脂は金属と違い寸法公差が出ないと言われています。
たしかに金属では1000分台の公差を求められることがありますが
樹脂ではそのような公差の入った図面は、あまり見かけることがありません。
樹脂は 金属に比べ柔らかく、水分や熱により膨張する性質があるため
加工時と使用される環境の違いで寸法が違ってきてしまうことが大きな要因と考えます。
加工機により精度も異なりますが
弊社では基本的に、±0.05内で加工するようにしています。
吸水性があり、精度が出にくいMCナイロンでは
例えば、20mmの立方体を製作する場合±0.025程度まで狙うことができます。
どうしても相手方と嵌合させたい場合には、
嵌合物をご支給いただけましたら、
嵌合物に合わせて加工も可能です。
「圧入させてほしい」
「スムーズに入るようにしてほしい」
などのご依頼も可能です。
もちろん、高さのある加工など、
形状によっては公差が出ないこともありますが、
そういった場合には条件として、公差の緩和をお願いしたり
注意点としてお知らせしておりますのでご安心ください。