ポリカーボネート(PC)透明切削加工は機械加工だけでは完成しない
ポリカーボネート(PC)の透明試作品は、照明部品やレンズ、観察窓など、光学性能や外観品質を確認するために多く利用されています。
しかし、透明試作品は寸法精度だけを満たせば完成するものではありません。
例えば、±0.03~±0.05mmといった寸法公差は、高精度なCNCマシニングセンタで安定して加工できます。しかし、透明部品では、寸法精度に加えて透明度や表面品質も重要な評価項目です。
切削加工では、どれほど細かなピッチで加工しても、工具が移動した跡であるツールパスが必ず表面に残ります。この状態では光が乱反射するため、本来の透明性は得られません。
そのため、透明試作品では切削後にツールパスを取り除く下処理を行い、その後、複数工程にわたる研磨・透明化処理を実施します。
この工程では、透明度を高めながら寸法やレンズ形状を崩さないことが重要になります。磨きすぎれば寸法が変化し、磨き不足では透明性が不足します。
プラスチック加工.comでは、切削加工だけでなく、透明化までを一つの加工工程として考えています。
透明試作品は機械だけでは完成しません。加工技術と手仕上げ技術を組み合わせることで、設計評価に適した透明モデルを製作しています。
