海外で生産する2色成形を国内で検証③
海外で本格的な生産をするが、2色成形など難易度の高い技術が
必要な工程はこく国内で検証しておきたい。
そういった場合は、簡易金型で量産試作品を製作しています。
2色成形の金型を製作するのは高額です。
国内で本型を製作して海外に持っていく場合は良いのですが、
現地で本型を製作したい場合は、国内で検証するだけの金型
ですから、費用はかけて製作する事ができません。
そこでインサート成形用の試作金型を製作して、2色成形の検証を
安価に抑えて行うようにします。
まずは導波路の試作簡易金型を製作。
次に導波路をインサートして成形する試作簡易金型を製作します。
2色成形での完全検証できませんが、それぞれの部品形状や金型構造、
材質の問題や完成部品の機能精度、設計スペックがクリアできるのか?
などは検証できます。
国内である程度検証ができれば海外での生産はスムーズに進みます。
難易度が高い部品だけを量産試作すれば良いので、安価で確実な
検証ができます。
このケースでは、品質がバラつく手作業での工程を自動化でき、大きな
メリットが生まれました。
開発ものづくりでは、早めの課題解決が重要なんだと考えています。