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ABS=良いの?悪いの?

2021年6月29日 火曜日

一般的によく使用される樹脂の中に、ABSがあります。
安価な材質として簡単な試作などによく用いられる傾向にあります。

 

加工性がよく、分割・接着、塗装メッキも可能なため、形状評価モデルにも最適です。

 

日本には昔から「安かろう悪かろう」なんて言葉がありますが
ABSは悪い樹脂でしょうか??

 

ある程度、機械的強度があって
ある程度、耐衝撃性があって
ある程度、耐熱性があります。

 

正直、ズバ抜けて良いところがあるわけではないけど
程度よく使える樹脂といったところです。

身近なものでは、
子供が遊ぶ色鮮やかなLEGOブロックなどのオモチャをはじめ
文具、旅行に使うキャリーケース、テレビや洗濯機、
エアコンなどのボディもABSのちょっとグレードが良いものを使用されていたりします。

特に 表面加工や塗装・印刷ができるため
美観やデザイン性を求められる現代の工業製品に多く使用されるといった具合です。

 

ABSといえば、ナチュラル色=クリーム色(アイボリー)が代表的ですが、
実は【黒】【白】【透明】の板材も存在します。
特に【白色】は美しく、塗装や印刷などの表面加工をしなくても十分な見た目と好評です。

以下、長所と短所になります。

 

ABSの長所
・機械的強度に優れ、耐衝撃性、曲げ疲労性、引っ張りなどに強い
・酸やアルカリに強い
・加工性が優れており、様々な加工方法に対応可能
・射出成型も可能
・印刷、塗装、メッキなどの表面加工が容易
・光沢性に優れており、塗装なしでも高品質な質感を出せる

ABSの短所
・耐候性が弱い
・可燃性で燃える
・有機溶剤に弱い

 

株式会社アリスでは、
モノづくりで必要不可欠である試作モデルの製作を行っております。
量産に向けて、美観モデルの試作
強度テストのために量産時と同じ材質で試作することも可能です。

お気軽にお問い合わせくださいませ。