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樹脂の治具?アルミの治具?

2021年7月24日 土曜日

測定治具や検査用治具など、
製造現場では必要不可欠である「治具」ですが
使用される環境、使用方法によって材質は様々。

 

「材質、何にしようかな…」と悩まれる方も多いのではないかなと思います。

 

簡易治具や、試作治具など
コストをかけたくない&数量が少ない治具としては
樹脂・アルミの2択で検討されてよいでしょう。

 

樹脂・アルミともに、加工性がよく小ロットでも対応可能です。

 

【樹脂治具をオススメする場合】
ワーク(部品)にキズを入れたくない。
クッション性が欲しい。
軽量な治具がいい。
透明の治具が欲しい。

 

接着工程の治具、位置合わせの治具などでは、
よく透明樹脂の治具が活躍しています。
また、樹脂は金属に比べて柔らかく衝撃を吸収しますので
ワークが治具に当たってキズがつくようなことを防ぎたい場合におすすめです。
柔らかい分、摩耗して治具が変形してしまったり、劣化するというデメリットもあります。

 

 

【アルミ治具をオススメする場合】
強度・硬度が欲しい。
軽量な治具がいい。
100度を超える環境での使用。
圧入治具に使用したい。

 

アルミは、他の金属(鉄やステンレス)と比較してかなり軽量で安価です。
加工も容易であることから、硬度が必要な固定治具によく使用されます。
樹脂では耐熱温度を超えてしまうような高温の環境でも使用できる点はとても魅力です。
さらに、表面処理で長持ちさせることも可能です。

 

表面処理としては、アルマイト処理をよく施しております。

 

アルミは鉄に比べると腐食しにくい素材ですが、
表面はそれなりに錆び、キズもつきやすいです。
アルマイト処理を施すことで、
表面を硬くしたり 耐摩耗性を向上させたりすることができます。

 

A5052、A5056などは
アルミの切削で一般的によく使用されており、
アルマイトがかかりやすくオススメです。

 

どういった環境・用途で使用するかによって
材料の選定はとても重要ですね。

 

樹脂・金属と一括りにしても
それぞれ特化したグレードの材質もございますので
「何を使ったらいいかな」と迷ったら
アリスにお問い合わせください。