切削したポリカーボネート樹脂の透明仕上げ
ポリカーボネート樹脂は、本来高い透明性を持つ材料ですが、
切削加工を行うと、加工面が白く濁ってしまいます。
この白濁を取り除き、透明感を取り戻すためには、
単に磨くだけでは不十分です。
切削条件を適切に設定し、丁寧な研磨工程を重ね、
さらに透明処理を施すことで、はじめて美しく輝く仕上がりになります。
この加工には、
CAD/CAMによる高精度なプログラミング力、
安定した機械加工技術、
そして最終品質を左右する仕上げの技術まで、
すべての工程で高い技術力が求められます。
一つでも工程を誤れば、透明感は大きく損なわれてしまいます。
そのため、経験・感覚・理論に基づいた加工が不可欠です。
プラスチック加工.comでは、
切削から仕上げまでを一貫して管理し、
切削加工品でありながら、透明感のある
ポリカーボネート製品を製作しています。
学校教材を試作から量産まで一貫製作
小学校1年生が授業で使用する学校教材を、
試作品から量産品まで一貫して製作しました。
完成品は中部地方の学校へ無事に発送しています。
本案件は、他社では対応が難しいとの理由で製作を断られ、
プラスチック加工.comへご相談いただいたことがきっかけでした。
形状やサイズについては、関係者の意見を踏まえながら
何度も検討を重ねて決定しています。
素材は、安全性と使いやすさを考慮し、
プラスチック加工.comにて選定しました。
先生方が段ボールで作成された原案をもとに、
複数素材で試作サンプルを製作し、最適な仕様を決定しました。
量産までの納期は約1週間、数量は25,000枚。
短納期・多数量という条件でしたが、
工程と段取りを工夫し、品質を維持したまま
予定通り量産・出荷を完了しました。
お子様が実際の授業で使用する教材だからこそ、
品質・安全性・使いやすさには一切妥協していません。
プラスチック加工.comでは、
教育現場で使われる製品についても、
試作1点から量産まで柔軟に対応しています。
シルク印刷用の簡易治具
シルク印刷は、基本的に平らな面への印刷が得意な工法です。
そのため、円筒形や曲面のあるワークには、そのままでは印刷できないケースがあります。
そこでプラスチック加工.comでは、ワークを回転させながら印刷できる簡易治具を考案しました。
一度に印刷するのではなく、ワークを回転させて3回位置をずらして印刷することで、曲面形状にも対応しています。
この治具で重視したポイントは、
「早く」「簡単に」「安く」、そして必要な精度をきちんと確保すること。
複雑な構造にせず、現場で使いやすいシンプルな構成にしています。
治具は、印刷だけでなく、検査・組立・加工・表面処理など、
さまざまな工程で活躍する重要な道具です。
用途や現場に合わせて工夫することで、作業効率は大きく向上します。
治具づくりは、実はとても奥が深い分野なのです。
UHMW-PE加工|滑りが良く摩耗に強い素材
UHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)は、非常に滑りが良く、
摩耗しにくい材料です。
搬送用ガイドや当たり部品など、「削れにくさ」が求められる場所で使われます。
軽くて扱いやすく、金属代替としても有効です。
ポリカーボネート切削加工|割れにくく、透明も選べる高強度樹脂
ポリカーボネートは、非常に割れにくいプラスチックです。
透明な材料としても使えるため、内部が見える治具やカバー、確認用部品によく使用されます。
アクリルよりも衝撃に強く、多少の力がかかる環境でも安心して使えるのが特長です。
「透明で、しかも丈夫にしたい」という場合に最適な材料です。
切削加工では、形状精度の高い部品や、角の立ったシャープな形状も製作可能です。
磨きを行わず、機械加工だけで仕上げる加工にも対応しています。
可視化治具や安全カバー、評価用サンプルなど、
見せる+使う部品としてポリカーボネートは多く選ばれています。
UHMW-PE切削加工|滑りと耐久性に優れた超高分子素材
UHMW-PE(超高分子量ポリエチレン)は、とにかく滑りが良いプラスチックです。
摩耗しにくく、衝撃にも強いため、ガイド部品や当たり部品、搬送ライン用の治具に使われます。
金属同士が当たると傷や音が出ますが、UHMW-PEを使うことで
ワークを傷つけず、静かに動かすことができます。
水や薬品にも強く、屋内外問わず使用できる点もメリットです。
食品・物流・生産ラインなど、幅広い現場で活躍しています。
「滑らせたい」「削れにくくしたい」「音を抑えたい」
そんな用途には、UHMW-PEが非常に効果的です。
POM(ジュラコン)切削加工|動く部品に強い定番素材
POM(ジュラコン)は、滑りが良く、摩耗に強いプラスチックです。
歯車や摺動部品、可動する治具部品など、「動くところ」によく使われます。
金属に比べて軽く、音も静かで、油を使わなくてもスムーズに動くため、
装置内部の部品や検査装置の治具として多く採用されています。
切削加工との相性が良く、寸法が安定しやすいのも大きな特長です。
そのため、組み合わせ部品や位置決め部品など、精度が求められる用途にも向いています。
「金属だとオーバースペック」「もっと軽くしたい」
そんな時に、POMは非常に使いやすい材料です。
ABS切削加工|扱いやすく試作に向いた定番プラスチック
こちらは、ABS(ナチュラル色)をCNCマシニングセンタで切削加工したサンプルです。
プラスチック加工.comでは、このような立体的な3次元形状の加工を得意としています。
ABSは価格が比較的安く、射出成形でもよく使われるポピュラーな材料です。
そのため、試作部品や確認用モデルとして選ばれることが多く、初めてプラスチック部品を
作る方にも扱いやすい素材です。
適度な柔らかさがあり、加工がしやすいのも特長です。
また、メッキ処理が可能なプラスチックとしても知られており、外観確認用のサンプルや
意匠部品にも利用されます。
材料の厚みやサイズの選択肢が多く、接着もしやすいため、設計変更や追加工にも柔軟に
対応できます。
コストを抑えながら形状確認を行いたい場合に、ABS切削加工は非常に有効な選択肢です。
なぜプラスチックで治具を作るの?
治具は、必ずしも金属で作る必要はありません。
プラスチック治具には、
・軽くて扱いやすい
・加工しやすく、短納期
・金属よりコストを抑えられる
・ワークを傷つけにくい
といったメリットがあります。
そのため、試作や少量生産、現場改善用の治具では
プラスチックが多く使われています。
図面がなくても治具は作れます
「治具を作りたいけど、図面がない」
そんな相談もよくあります。
プラスチック加工.comでは、
スケッチ・現物・口頭説明からでも治具製作に対応しています。
「ここを押さえたい」「ここがズレる」
その一言から、使いやすい治具づくりが始まります。
