開発試作から量産部品の製造まで
開発ものづくりアリスは、モデル屋さんや模型屋さんではありません。
量産プロセスで使用する治具や、量産部品の製作(製造)を開発から
行っている開発エンジニアリング会社となります。
展示モデルや可視化モデルなどの製作もご依頼があるので対応していますが、
基本的には実際に使用する商品開発での設計部品をプロトタイプ試作品
から量産部品まで製作しています。
海外生産が多いので、量産試作までといった場合も多々ございますが、
例えばプラスチック樹脂部品であれば、海外生産ではメリットがない、
数万個までの部品を製作しています。
専用機械の部品は数量が少なく、多くても数百個まで。
こういった場合は射出成形では高額となるため、切削加工で
製作されています。
金属部品は、数十個から数百個をリピートで製作する事が多いです。
PTFEやMCナイロンなど機械加工で切削しないといけない素材も
数十個から数百個の製作を行っています。
量産できない試作はしてはなりません。
試作中心の目線では大失敗してしまいます。
耐熱性、耐スチーム性、耐薬品性などに強いPPSU
PPSU(ポリフェニルサルフォン)は、耐熱性、耐スチーム性、耐薬品性
などバランスに優れたスーパーエンジニアリングプラスチック樹脂です。
【主要産業分野】
■医療器 ■製造設備 製造機械 ■食品など。
【用途】
■トレイ ■内視鏡部品 ■ガラス代替 ■哺乳瓶など。
厚労省の各規格に適合。
医療用、食品用など高い安全性を求められる分野に適しています。
【高温特性】
耐熱性に優れ、耐スチーム性のは特に優れています。
※荷重たわみ温度207℃
【機械強度】
耐靭性、耐衝撃性を有する。繰り返し蒸気滅菌後の耐衝撃性に非常に優れます。
耐衝撃性(ノッチ付)69~690J/m
【寸法安定性】
線膨張係数が低く、吸水性も少ないので寸法安定性に優れています。
【耐薬品性】
優れた耐薬品性を有します。
【透明性】
スーパーエンジニアプラスチックの中でも数少ない透明性を有する
樹脂素材です。
開発試作アリスのこだわる透明切削
開発試作アリスの得意とする透明試作品の美しさ。
透明切削は、工程が多く、手間もかかる。
またすべての工程で高い技術力が求められます。
だからこそ、アリスはこだわりを持って取り組んでいます。
透明モデルは、ミスやアラは隠せません。
分割や接着する場合にも高い技術が求められます。
短納期でも高品質に仕上がるよう、日々、創意工夫をしております。
よどみない透明に完成したときの喜びを未来に進む力と代えて
これからも透明品にこだわり、技術力や人間力を磨いていく所存です。
設計図面がなくてもカタチに
3Dデータや2Dデータだけでなく、設計図面がない場合でも
お気軽にお問い合わせ下さい。
そういった場合は、ポンチ絵程度のスケッチを書いていただいたり、
イメージできるサンプルなどがあれば対応できます。
絵が下手だとか、イメージできるサンプルもない場合は、ヒアリング
しながら、製作したい製品を理解していき、製作しています。
打ち合わせ時に簡単な絵を書かせてもらったり、素材も在庫で
確認いただいたりしながら、仕様の決定をしていきます。
試作サンプルを製作前に3Dデータを画像にして形状をご確認してもらいます。
寸法は図面化してカタチや公差を確認いただいております。
その段階でしっかりと形や素材を決める事によって、試作品の
製作回数を減らします。
試作品は意匠デザインや機能も盛り込んで製作します。
塗装や表面処理、ロゴマークの印刷や刻印などをリアリティーに
したプロトタイプ試作品は、本物と同等の仕上がりとなります。
試作サンプルで、しっかり検証していただいてから、量産化していきます。
射出成形やプレスなどの金型を製作する前に仕様を確定しておくと
金型の修正などが必要なくなり、リーズナブルに新製品の開発が実現します。
費用も各工程で分けて請求させていただきますので、安心してご依頼下さい。
塩ビ(PVC)の部品製作
画像は、軟質のポリ塩化ビニル(PVC)部品です。
いわゆる塩ビです。
射出成形品でランナーを付けたままのサンプルです。
塩ビは、硬質と軟質に分類されます。
硬質塩ビはCNCマシニングセンタで切削加工できるので、
数量が数個程度の開発試作では機械加工で部品を製作しています。
軟質も加工できるのですが、カットや穴あけなど硬質の加工と
比較して単純形状だけになります。
高い耐候性と強度があり、加工性も優れた塩ビは、いろいろな部品に
幅広く使用される素材です。
また、値段も安いため、水道管や建材、機械カバーやメーターなど、
屋外で使用される部品でたくさん使われています。
接着や溶接も可能な材質です。
熱して柔らかい状態にして曲げるなどの変形もできます。
透明塩ビで、機械カバーを100個や200個といったご発注ロッドで、
曲げや接着して製作しています。
塩ビは使いやすい素材なので、とても人気があります。
塩ビ部品の製作はぜひお声かけ下さい。
ポリカーボネート(PC)機械加工加工サンプル
開発試作アリスの切削加工の技術力を紹介致します。
このサンプルは、ポリカーボネート(PC)のブロックにミステリアスな
機械加工をして、CNCマシニングセンタで切削しているイメージを
再現しました。
上に突き刺さっているのは、切削加工で使用するフラットエンドミル
という刃物です。
この刃物が高速で回転して、材料を削っていきます。
切削加工を理解してもらうために製作したアリスのオリジナルサンプルです。
シリコンやウレタンゴムの部品製作
シリコンやウレタンゴムなどの部品を製作しています。
スポンジ素材も加工できます。
金型を製作してのインジェクション成形で製作したい場合や、
金型製作費が捻出できないので簡易型で製作したい場合は、簡易型
としてアクリル型やシリコン型で製作可能です。
硬度や色のご指定できます。
スケルトンも対応可。
近似色となりますが、色見本にできる限り合わせての製作が可能です。
ゴム部品の製作や試作はお気軽にお声かけ下さい。
学ぶとパクルの境界線
「学ぶ」の語源が「真似ぶ」という事です。
「真似をする」事でしょうか?
学ぶとパクリはどう違うのか?
その境界線を考えてみました。
学ぶこと=師匠や先輩から技術を継承するために真似をしながら、
ノウハウやコツを身につけること。
技術は盗むものと言います。
トレースみたいな感じでしょうか。
トレースでも、いずれは真似る人の個性が出てきます。
どんどんオリジナリティーに発展していきます。
気づきや発見から技術的な進化が遂げられる可能性も高く
未来を切り拓くことになります。
ではパクリとは???
同じようにも感じますが、パクルには人から学ぶという精神が
欠落しているように思います。
そのまんま、上っ面だけをコピーすること。
意味合いや意図、気づきや発見しようという意思が無く、
思考なくしてコピーすること。
学ぶとパクルは似て非なるものだと思います。
プロであるなら学んだことから創意工夫してオリジナル技術まで
昇華させないとダメだと思います。
これからもアリスではいろいろなことを学び、オリジナル技術まで
昇華させていき、エンジニア様たちの役立つ会社であり続けます。
ポリカ細長穴加工サンプル
開発試作アリスの切削加工の技術力を紹介致します。
ポリカーボネート(PC)ブロックにφ2.2×長さ80の長穴を開けた
サンプルです。
細穴の加工は需要が多く、少しでも正確に長くできるようアリスでは
加工の研究しています。
難易度の高い切削加工は(株)アリスにぜひお任せ下さい。
非論理的な方法も取り入れる
開発ものづくりの技術は、論理的な方法論の積み重ねです。
物理や化学、数学に近いような感じがします。
CAD/CAMや切削加工機械はコンピューター数値制御。
0101で割り切れる仕事です。
ただ、割り切れる仕事だけならオール自動化できます。
人が必要なくなります。
職人の割り切れない感覚の技術が加われば、コンピューター
制御された機械だけでは実現できないものづくりができます。
感覚に頼った非論理的な方法も取り入れる。
そこに個性や独創性が生まれるんだと思います。
論理を徹底していくと同時に非論理的をプラスして、
開発ものづくりで独自の世界を築いていきます。