プラスチック・樹脂加工ならプラスチック加工.comへ

アルミのブラスト加工

2021年7月18日 日曜日

金属部品の表面はツルツルで光沢があり、
アルミ治具として用いる際には
ワークとアルミが引っ付いて滑りが悪くなってしまったり、
手で触れると指紋や油分がついて
見た目が悪くなってしまうことがあります。

 

そんな時、簡単な解決策として
「ブラスト加工」があります。

 

メディアという細かい粒を製品にあてて
表面をザラザラにする加工です。

 

写真左端のように、梨地の模様が付きます。(真ん中は切削のみ)

 

メディアの粒の大きさ・種類を変えることで
表面の粗さを変更することができます。

 

弊社では特に細かいメディアを使用しておりますので
見た目が美しく定評を頂いております。

アルミだけに限らず、樹脂や他金属にも加工できます。
簡単にできますので、必要な際には是非お声掛けください。

ヘルール溶接

2021年7月17日 土曜日

水や原料などを機器内に投入する製造ラインでは
配管やバルブを容器や機器に接続してあります。

 

今日は、食品や医療関係の生産ラインで良く使用されているヘルール継手の溶接について。

 

継手部分は、より衛生的な環境が求められる場合が多く
組付け・分解が簡単であり、洗浄が容易な【ヘルール継手】をよく用いられます。
「サニタリー配管」「サニタリー継手」などとも呼ばれています。
(ヘルールの他には、フランジ、ねじ込み継手などもあります。)

 

モノタロウやMISUMIなど、ネットで簡単に購入することができるのですが
実際の製造ラインで必要な長さのものがなかったり、
特別な仕様のものを試作したい場合には別部品と溶接する必要が出てきます。

 

ヘルールの材質はSUS316のもの
市販のパイプはSUS303や304のもの がほとんどです。
溶接するステンレスの規格が違っても溶接はできますが、
「ヘルールの溶接はやったことがないから…」と断られることも多いそうです。

 

(↑歪みを抑えるため、裏面のみ溶接しました)

 

アリスでは、医療関係のお客様からご注文をいただくことがあり
実績多数もございますので、安心してお任せいただけます。

 

その製品の用途、環境に合わせて
形状のご提案や、単価を下げるためのご提案もおこなっております。

 

「できない」と断らず、「できるようにご提案」する。
アリスだからできることで、お客様の希望に添えるよう努めます。

 

取っ手をリバースエンジニアリング

農業関係の工具であるノコギリ。

その取っ手が素晴らしい。

とても握りやすく持ちやすい。

古くなってきて買い換えたいのであるが、そのノコギリはとっくに生産中止

となっていて入手できない。

握った時の質感も再現して、取っ手を製作して欲しい。

そんなご要望がありました。

北海道の会社様からのお引き合い。

そこで現在残っている取っ手を(株)アリスに送ってもらいました。

取っ手の現物と勘合確認用の折れた鋸の刃を送っていただき、

取っ手の質感を分析。

何十年も使い込まれていて予想以上にボロボロでした。

ですが質感が素晴らしく、手に吸い付くような感じでした。

3Dスキャンしてもデータの修正に手間がかかる。

それに繊細で美しい形なのでスキャンも時間がかかる。

握り具合もしっとりなめらか。

元々一体なのですが、切削加工では再現できない細い切込みが

あり、分割となってしまう。

様々な問題があり、リバースエンジニアリングで現物からデジタルデータ化

して機械で切削加工しても、お望みの心地よい握り具合は再現できないと判断。

そこで現物をマスターに真空注型で製作することにしました。

一体で製作できます。

それにしっとり感も2種類の材料を混合することで近い感じを再現できる。

取っ手を磨き、傷などもパテやいろいろな方法で消して奇麗にしてから

真空注型で転写しました。

髪の毛も再現するレベルなので奇麗に狙った通りにいきました。

真空注型で、たくさんの試作品や部品を製作しています。

真空注型でものづくりしたい場合は、お気軽にお声かけ下さい。

試験用ブロック販売

2021年7月16日 金曜日

樹脂の試験用カット材を販売しております。

 

1枚板を定尺で購入するとかなり高価な材料や
なかなか入手が難しい材料も
弊社在庫品であれば格安でご提供可能です。

 

薬品の耐性が心配
耐熱性が心配
色合いが見たい…などなど。

 

ご希望サイズにカットすることも可能ですので
お気軽にお問合せください。

 

最近あったお取引きでは、以下のような内容でした。

 

材質:PVC、PP、PE、PMP、PTFE
それぞれ
①10mm厚×50mm×50mmを2枚ずつ。
②20φ×L50mmを2本ずつ。

 

丸棒も入手可能ですし、板材から円柱状にカットすることも可能です。

※金属も対応可能です!

 

ぜひお声掛けくださいませ。

基本的にお会いする必要はございません。

WEBサイトからのお問い合わせからの新規お取引がほとんどです。

それ以外は知っている方からのご紹介や、新しい外注様からのご依頼など。

急激に仕入先様や外注様が増える訳でもなく、知っている方からのご紹介

もちょこちょこある程度。

毎月そんなに件数がありません。

ほとんどの新しいお客様は、WEBサイトを見つけてくれて、お問い合わせ

からスタートした会社様となります。

心配だから会って会社や人間性を確かめる。

そういった場合もございますが、ほとんどがお会いする事なく、

お取引を開始して継続していただいております。

もう10年近くになるお取引様でも、お会いした事がない場合が多々

ございます。

近くに出張する場合は、挨拶に伺わせていただきますが、日本全国に

お客様が点在しているため、なかなか行けない場合が多くなります。

どうしても面談して打ち合わせがした。

そんなご要望の場合は、遠方でも伺う事にしています。

ですが、基本的にお電話やメール、現物からのリバースエンジニアリングの

場合は現物を送っていただくなどの対応で部品や治具、試作サンプルを

製作して来ました。

ご来社いただく事も多々ございます。

ただ、なかなかお時間が取れない場合や、遠方で行けないといった

場合には、お会いすることなくご要望の開発ものづくりを行います。

内容にはよりますが、弊社のミスがあれば当然無償で再製作します。

面談できない場合のお仕事でも安心してお任せいただけます。

お気軽にお声かけ下さい。

透明プラスチック樹脂の射出成形部品

2021年7月15日 木曜日

開発試作アリスでは、プラスチック透明樹脂部品は試作後に

射出成形で量産部品を製作しています。

アクリルやポリカーボネート(PC)、ポリメチルペンテンといった

透明プラスチック樹脂を射出成形して透明部品を製作しています。

透明部品の試作サンプルや金型を製作しない場合の透明部品は

切削加工で製作します。

透明樹脂の射出成形部品は、試作の切削加工も含めて、ぜひお声かけ下さい。

超高分子量ポリエチレン

UHMW-PE(U-PE、ニューライト)と、呼び方は様々。

 
【超高分子量ポリエチレン】というだけあって、
ポリエチレン2~30万の分子量に対して、100~700万まで分子量を高めた材質になります。

 

高分子量=密度が高まるということは、
強い耐衝撃性をもち、耐摩耗性にも優れたものとなります。

 

耐衝撃性では、ポリカーボネートよりも強く。
耐摩耗性では、ポリアセタール(POM)などナイロン系樹脂よりすぐれた素材です。

 

コンベアやローラー、ガイドレールなど特に負荷のかかりやすいパーツに使用されます。
また、耐薬性のあるPEの特性も兼ね備えているため食品加工機・医療機器にも重宝されます。

 

とても優れた材質であることがわかりますが、

加工性があまりよくないため、嫌われがちです。

株式会社アリスでは、積極的に加工をしておりますので

ぜひお声掛けください。

 

 

こーんな長い筒状のものも対応可能ですよ!

溶接の位置合わせ

2021年7月14日 水曜日

溶接部品の多くは板金加工品であることが多いです。

 

大きな板の指定箇所に溶接が必要となりますが、
位置合わせってどうしてるんだろう…?
いちいち寸法図ってペンで印つけてって大変そう。

 

気になって職人に聞いてみました。

 

位置合わせの方法には、溶接される方によっていろんな方法があるそうです。

 

この職人さんは、
板金加工時に凸と穴をつくって そこを合わせて溶接するんだそう。

 

この方法だとズレにくく、間違いも少ないですね。

 

溶接後はモリッと山ができますので、
そこはグラインダーをかけたり、ヘアライン加工で美しく仕上げます。

 

他にもいろんな工夫があるそうで、
また教えてもらったら、新着情報に書きますね。

「伝える」から「伝わる」に意識をシフトする

(株)アリスでは、製作指示で意識している事は、「伝える」事ではなく、

「伝わる」ようにする事です。

伝えても仕方ありません。

伝わったかどうか!?

伝わってなかった場合は、伝えた側の指示ミスとして指導しています。

リピートは問題ありませんが、新規で製作する部品や治具では

伝わっていないと失敗してしまいます。

だからと言って、何でもかんでも書けばいいって訳ではありません。

重要なポイントがわかりにくくなります。

シンプルに整理してから伝えていく事が重要です。

伝わったかどうか!?

何度確認しても伝わっていない場合はミスします。

指示書や図面、データでの説明はもちろんの事、ポンチ絵や参考画像

なども含めて、いろいろな伝わる方法を工夫して伝えています。

もっとも重要な事は、「伝わる」よう強く意識しているかどうかです。

「伝える」事を意識していると「伝わらない。」事が起こります。

伝えたのに!!

なんて相手のせいにせず、どうしていたら伝わっていたのか?

そう考えるだけで「伝わる」ようになっていきます。

指示書や図面、データでの説明はもちろんの事、ポンチ絵や参考画像

なども含めて、いろいろな伝わる方法を工夫して伝えています。

もっとも重要な事は、「伝わる」よう強く意識しているかどうかです。

「伝える」事を意識していると「伝わらない。」事が起こります。

伝えたのに!!

なんて相手のせいにせず、どうしていたら伝わっていたのか?

そう考えるだけで「伝わる」ようになっていきます。

ひときわ目を引く美しいブルー

2021年7月13日 火曜日

本日は最近 弊社で加工することが多い
MCナイロンのお話です。

ひときわ目を引く美しいブルー!

MCナイロンは、一般の6ナイロンに比べて
機械的強度・熱的特性・化学的性質・耐摩耗性を向上させたグレードであり
エンジニアリングプラスチックのひとつです。

 

MCナイロンで一般的なものは、MC901で青色。

(他にも、グレードにあわせて 白・黒・茶色などの色もあります)

サイズ展開が豊富で、厚み150mmの大きな部品にも使用されます。

機械の部品としては、
摺動性が必要なものや、部品に力が加わり強度が必要なものに多いです。

 

例えば…

軸受けブラケット
クランプガイド
キャスター
ローラー
歯車
ワッシャー
受け治具 といったものです。

 

日常、身の回りで見かけるものとしては
台車のキャスターなんかに使われています。

近い材質としては、POMも良く使われますが
受け治具など、摩耗する部品である場合には
MCナイロンがおすすめです。

 

デメリットは、吸水性がある点です。
寸法精度が必要な部品にはあまりお勧めできません。

細かい精度が不要かつ、機械的強度が必要な部品にはぜひ試して

いただきたい材質です!