EVA製品の試作から量産部品まで
EVAの板を機械加工してさまざまな部品を製作してきました。
草履の芯材をコルクからの代替として検証するための試作や
展示会用サンプルに使う靴のソール部、大学の研究用に使う
中空のボール形状のものや、製品を収める箱の緩衝クッション、
部品の保護部品など、切削加工で製作した実績は豊富です。
形状にもおりますが、表面も画像レベルで仕上げる事ができます。
穴やザグリなどもき機械加工できます。
複合アールなどの3D曲面などの形状の部品も製作できます。
EVA板の硬度は40~45度で板を入手可能です。
厚みは40mmです。
その他の硬度は、在庫確認が必要となります。
御支給いただいた板からでも機械加工して部品を製作できます。
少量なら切削加工で製作しています。
数量が多い場合は射出成形でも製作可能です。
EVAの機械加工で製作する部品があれば、ぜひお気軽にお声かけ下さい。
透明度が高いという事
よくきれいな透明にして欲しいという要求がございます。
ですが、きれいな透明という基準は人それぞれです。
きれいなものを見て来た人は、ハイレベルな透明度でしょうし、
それなりの透明度のものを見て来た人は、そうきれいでなくても
きれいな透明に感じます。
(株)アリスでは、透明度さえクリアできればご発注になる場合は、
先に透明サンプルを見ていただく事にしています。
レンズや導光板などの製作を行っているので、透明度は高い
評価で、サンプルを発送した場合は、ご発注いただいております。
形状にもよりますが、ポリカーボネートやアクリルの機械加工
部品の透明度は高く、お客様にはお喜びいただいております。
透明度が高いという事は、面粗度が細かく、光透過率が高いという事です。
磨ける形状の場合では、元々の板素材レベルの透明度に仕上げられます。
透明部品の機械加工は、ぜひお声掛け下さい。
海外で生産する2色成形を国内で検証③
海外で本格的な生産をするが、2色成形など難易度の高い技術が
必要な工程はこく国内で検証しておきたい。
そういった場合は、簡易金型で量産試作品を製作しています。
2色成形の金型を製作するのは高額です。
国内で本型を製作して海外に持っていく場合は良いのですが、
現地で本型を製作したい場合は、国内で検証するだけの金型
ですから、費用はかけて製作する事ができません。
そこでインサート成形用の試作金型を製作して、2色成形の検証を
安価に抑えて行うようにします。
まずは導波路の試作簡易金型を製作。
次に導波路をインサートして成形する試作簡易金型を製作します。
2色成形での完全検証できませんが、それぞれの部品形状や金型構造、
材質の問題や完成部品の機能精度、設計スペックがクリアできるのか?
などは検証できます。
国内である程度検証ができれば海外での生産はスムーズに進みます。
難易度が高い部品だけを量産試作すれば良いので、安価で確実な
検証ができます。
このケースでは、品質がバラつく手作業での工程を自動化でき、大きな
メリットが生まれました。
開発ものづくりでは、早めの課題解決が重要なんだと考えています。
海外で生産する2色成形を国内で検証②
2色成形を行う場合は、まず材料の選定がポイントとなります。
例えば導波路と樹脂ブッシュを2色成形したい場合、どちらを先に
成形するかを決めます。
透明部品の導波路を先に成形する事にすると、導波路の成形温度が
樹脂ブッシュよりも高くないと導波路が溶けてしまいます。
そこでまずは樹脂ブッシュの材質を決定します。
使用する環境や条件などを含めて樹脂ブッシュの材料をポリカー
ボネート(黒)で決定。
導波路は、ポリカーボネート(透明)で検討していましたが、同材質なので
2色成形で溶ける可能性があります。
そこで、ポリカーボネートよりも溶解温度の高いアクリル系の樹脂にする事に
決定。
まずは、アクリル系樹脂の板を入手して切削加工で試作品を20個製作。
機能テストして、導波路として問題ない事を検証して確認。
導波路と樹脂ブッシュの勘合具合を確認するために樹脂ブッシュも
ポリカーボネート(黒)で20個製作。
試作では溶着で勘合させて機能テストをしてもらいました。
20個の試作サンプルで2色成形する場合の部品形状や素材の確認、
光センサーの機能検証などをクリアしてから、2色成形の検証に
進めます。
次は、2色成形を海外生産するためにまずは国内で検証を行います。
海外で生産する2色成形を国内で検証①
例えば導波路の開発ものづくり。
現在は、導波路と樹脂ブッシュで部品を製作する場合、2部品を
別々に射出成形で製作してから接着で組立。
その問題点では、手作業の接着で起こる重要寸法のバラつき。
また接着不良によるLEDの光漏れで設計スペックがでない。
工程も複雑になり、手は暇がかかる。
そこで、2部品を同じ金型内で成形する2色成形で検討。
まずは透明部品の導波路を成形、そのまま同じ金型内で黒色の
樹脂ブッシュを成形する事で2つの異材である部品を同時成形。
完成は2部品がくっついて離型されてくるので、接着の工程が
不要となります。
精密な精度で製作された金型内で同時に成形するので、寸法精度
や位置関係も精密に部品が完成します。
精度が高いので、当然LEDの光漏れも防げるので、センサー部品
として、精度よく仕上がります。
量産部品の生産を海外で安心して行うためには、2色成形の検証
を国内で行いたい。
その方法は②で説明します。
センサーやレンズ、ウインカーなどの開発ものづくり
導光板や導波路を試作から量産まで製作しております。
試作では、ポリカーボネートやアクリルを機械加工して製作。
ライティングや機能などのスペックを試作サンプルで検証。
形状や材質を決定いただきます。
試作サンプルで仕様を決定後、量産試作サンプルを射出成形で製作。
実機テストが行われています。
センサーやレンズは海外生産が多く、量産試作や生産初期品のみを
国内で製作して、その後は海外生産するケースが多いので、数万個
までぐらいの生産をお任せいただいております。
ウインカーレンズのアフターパーツなどは数千個のため、在庫品の
ストックが減ってきたところでご注文いただいて製造しています。
画像はすべて展示会で使用したサンプルのため、センサーやレンズ、
ウインカーレンズなどではありません。
実際のお仕事は守秘義務があり、お見せできません。
リアリティには、程遠いのでイメージできにくい事はご容赦願います。
金属部品の追加工
金属加工は、旋盤やCNCマシニングセンタ、ワイヤーカットや
レーザーカット、放電加工などを駆使して行っております。
新規での部品加工だけでなく、追加工にも対応しております。
シャフトをカットして、旋盤でシャフト径を加工して細くする。
治具にザグリを追加で加工するなど、様々な金属の追加工を
行っています。
金属部品の追加工なども含めた金属加工はぜひお声掛け下さい。
ABS(透明)の透明化処理結果
ABS(透明)素材がとてもひどい。
これが透明と呼べるのであろうか?
表面も凸凹でも値段はそれなりにします。
厚み30㎜以下であれば以下のように仕上げることができます。
素材の透明度を超えることができませんが、それなりに
使えるレベルには仕上がりました。
磨いてからスリガラス調にしてみました。
シャキッとシャープなアクリルのようにはなりません。
ですが、ABSは柔らかいのでアクリルのように割れないと
いう利点があります。
価格もリーズナブルです。
それぞれ特徴のある素材を適切に選ぶことが重要。
素材を変えての試作も行っています。
試作金型と簡易金型の違い
試作型と簡易型の違いです。
試作型は、当然、試作品を製作する金型です。
機能試作や量産試作などのサンプルを作るために
製作する射出成形用の金型です。
素材を鋼材からアルミに変更したり、モールドベースを
共有してのカセット型にであったりします。
するのですが、量産部品の図面スペックはクリアします。
素材を変更しても、寸法精度や品質は量産金型レベル。
モールドベースが共有のため、冷却装置が専用でなかったり
金属の高精度加工機で簡易金型を製作
関東では有名で最高級な高精度加工機。
碌々産業のCNCマシニングセンタです。
この高性能機で機械加工して、簡易金型や試作金型を製作します。
長期間、取引して来た仲間の会社設備です。
少量多品種の量産部品や試作サンプルを射出成形で製作していますが、
金型をこういった機械設備で切削加工しています。
射出成形機は360トンまで各種ございます。
肉厚が分厚い製品に油圧で押し込むパワフルな射出成形機もあり、
レンズなどの成形に対応しています。
高精度部品の製作はぜひお声掛け下さい。