ポリカーボネート(PC)透明切削の2タイプ仕上サンプル
開発ものづくりアリスは、ポリカーボネートの透明切削加工に
強みがあります。
ポリカーボネートの透明切削加工部品を仕上げる透明化処理技術。
透明度の高さが主観であり、綺麗な透明であることと言っても、
人それぞれで求める仕上レベルが違います。
その仕上レベルを共通の認識にするために仕上サンプルを製作しています。
①磨き有+透明化処理
②磨き無+透明化処理
の2種類となります。
違いは切削加工の刃物跡である線があるかないかです。
ポリカ(透明)や透明アクリルの仕上レベルを決める基準と
して品質を決めています。
写真ではピンボケする事が多く撮影が難しいです。
アクリル(透明)切削加工の動画をユーチューブにアップしました。
ぜひご覧下さいませ。
リバースエンジニアリングしたデータでコップを機械加工
コップの現物からデジタルデータ化(3D/2Dデータ化)しました。
その機械加工用データを使ってアクリル(透明)ブロックから機械
加工していきます。
海外ではCNC、日本ではNCマシニングセンタと呼ばれる
機械で切削加工してコップを製作。
ユーチューブに動画をアップしましたのでご覧下さい。
ブロックからコップが現れてきます。
これがリバースエンジニアリングと呼ばれる現物からのものづくりとなります。
現物しかない部品をデジタルデータ化する時に行います。
スキャナーも良くなり、スピーディーかつ正確に現物から同じものを
製作できるようになっています。
データのデザイン変更もできますので、新しい形を盛り込むこともできます。
現物のリバースエンジニアリングはぜひお声かけ下さい。
確かめることの大切さ
開発ものづくりには、さまざまな問題や課題があります。
ひとつひとつを開発試作で検証していくことで、課題解決を
行い、開発プロセスから量産プロセスに移行させていきます。
マニュアル化やチェックリストの作成により、
ヒューマンエラーを防ぎ、標準化してシステムマチック
に動かしていくこと。
「視える化」も大切です。
さまざまな業務で確かめることを当たり前にすること。
技術の進化。
確かめることから新たな発見や気づきがある。
思い込みや常識ということは人の尺度や考え方の部分。
事実を確かめること。
開発試作アリスでは開発ものづくりで事実を確かめることで
最先端の開発でご要望に応えていきたいと思います。
職人技をデジタルデータ化
職人様が辞めたとか、後継者が見つからず廃業された
から部品の製作ができなくなった。
そういうケースが多く、現物からのデジタルデータ作成
を行って来ました。
そのデータを使ってのCNC機械加工で部品を製作する事が
リバースエンジニアリングと呼ばれる技術です。
CNCマシニングセンタも含めた、リバースエンジニアリングの
専用設備でワンストップ製作の実績が豊富です。
コップをリバースエンジニアリング
【リバースエンジニアリング_Created by Arice Inc】
まずは買って来たコップを3Dスキャンナーでスキャン。
スキャンした点群データをポリゴンデータ化。
ポリゴンデータをGeomagic Design Xでソリッドデータ化。
UGやVISI、MastercamといったCADを使って機械加工用
のNCデータに変換。
この工程で、現物をデジタルデータ化(3Dデータ化)。
3Dデータがあれば、重要管理寸法を記入する2Dデータ
が簡単に間違いなく作成できます。
今は3Dデータから作成して2次元化するのが主流。
2Dデータを作成してから3Dデータ化すると間違い
や勘違いが起こります。
公差や製作注意点などを記入した製作図面化も3Dデータが
あれば、すぐにできます。
3Dデータを作成しておくと便利です。
これから強みとなるもの
これからの独自の作業ノウハウというものは通用しないのだと思います。
作業レベルのノウハウは、ウェブで探せばユーチューブ動画などで
見つかります。
毎日作業する中で発見した作業を標準化した作業ノウハウは、
転職なども含めて秘密保持できなくなって来ています。
気づいたり、知れば誰でもできる方法論では、いつまでも独自性を
保つのは難しい。
ですから開発ものづくりアリスでは、思考力やアイデア、ヒラメキといった
能力に重点を置いています。
スタッフには開発エンジニアとしての発想力や機転を常に求めています。
開発ものづくりでは、クリエイティブする力が必要です。
ノウハウとしている製作方法も変化していってます。
その方法が正しい訳ではない。
毎回、より良い製作方法をクリエイトするように指示しています。
常に良くしていく知恵や発想力を鍛えているので、作業方法が進化
していきます。
常に進化するノウハウ。
それが当然であり、昔ながらの匠の技を今の道具を使って最先端の
技術に発展させていくことが重要だと考えています。
いくら作業を極めても、本当にできない熟練の技と呼べる技術は
全体の5%にも満たない。
30年や50年やり続けての匠の技を身に付けるのには絶対的な長い時間が
必要です。
熟練はしていくべきではありますが、95%の技術はデジタルデータとして
論理的に分析して誰でもできるように標準化できます。
熟練していきながら、発想力を鍛えて、1件1件をアイデアで勝負する。
そのクリエイティブ力が、これからのノウハウだと考えています。
メーカーエンジニア様の開発ものづくりはアリスのぜひお声かけ下さい。
ポリメチルペンテンTPXの高透明度素材
PMP(ポリメチルペンテン)TPXの厚み10㎜板が高透明です。
まだ試作品のため厚みのバラつきが±0.5~1.0mmと大きいので
確実なのは厚み9㎜以下で使用できます。
厚み9㎜以下の切削加工品で透明度が必要な場合は、ぜひお声かけ下さい。
今までの厚み30㎜から切削加工した部品よりは、かなり高透明で製作できます。
PMP(ポリメチルペンテン)TPXの切削加工部品はぜひアリスに
お声かけ下さい。
薄肉切削加工サンプル
開発試作アリスの切削加工技術を紹介致します 。
①ポリカーボネート(PC)
②ジュラコン(POM)
③アクリル(PMMA)
④PPS
4種類の素材で切削加工の限界を探求するサンプルを製作。
☆極薄肉圧パイプ形状(太い)×1
外形:φ15.1/内径:φ15.0(厚み:0.05)×高さ25
☆極薄肉厚パイプ形状(極細)×3
外形:φ1.1/内径:φ1.0(厚み:0.05)×高さ25
硬質プラスチックがゴムみたいになっています。
※アクリルの極細パイプ形状は撮影中に2つ折れちゃいました。
再製作します。
薄肉の切削加工品を試作するときは、ぜひアリスにお声かけ下さい。
切削加工と射出成形の分岐点
プラスチック樹脂は、金属と比べると金型製作費や射出成形費が安価です。
簡単な形状であれば数十個であっても金型を製作して射出成形で部品を
製作する方が安価になる場合がございます。
数量が限定で、もう増える事がない部品は切削加工で製作する方が価格や
納期なども含めてメリットがあります。
発注ロットは数十個や数百個と少なくても、追加の可能性が高い場合は
多少高くても金型を製作して射出成形で部品を製作するのがメリットが
あります。
切削加工は、ある程度以上の数量までいくと、費用が安くなりません。
プログラムや、機械オペレート、仕上や材料など、作業効率がある程度
以上で変わらなくなり、コストが下がらなくなります。
射出成形では、発注ロットが多ければ、金型を2個取りとか4個取りと
いった1ショットで複数個を製作できるようにするので数量が増えれば
増えるほど、安価になりやすい製作方法となります。
切削加工と金型を製作しての射出成形。
費用だけでなく、納期や品質なども含めてトータル的な判断は(株)
アリスで提案させていただきます。
数量的には海外生産できない範囲のご発注が多くなっています。
一概には言えませんが、数万個~数百個は金型を使っての射出成形、
数百個~1個といった範囲が切削加工という場合が多と思います。
切削加工と金型を製作しての射出成形で判断をお迷いの場合は、
ぜひご連絡願います。
他社製や図面の無い部品を追加工や改造
海外や他社で製作された部品や、図面の無い部品の追加工依頼が多々
あります。
お話では、倒産や廃業などが多いようです。
それに新作だけで、追加工や部品の改造などに対応していない会社様も
多いようです。
海外で製作した部品で初期ロットで不具合があったので、追加工で
手直しを行う場合なども多いようです。
数量は500個や1,000個などのロットで数回や数十回のご発注となる
ケースも多々ございます。
総数では数万個になる場合もございます。
図面やデータがない場合はもちろん、あっても成形品や鋳造品では、
ソリや歪が発生していたり、図面データと微妙に違う場合があります。
ご支給いただいた現物をよくチェックして、個体差や図面データとの
違いを許容できる追加工用の治具を考案して作らないといけません。
加工の基礎知識と追加工や改造をして来た数多くの経験やデータがないと
対応できないのが部品の追加工や改造です。
(株)アリスでは、培ってきた経験やノウハウを駆使して、貴社の
追加工や改造のご要望を満たします。
現物の追加工や改造はお気軽にお声かけ下さい。