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ユニレート切削加工

2021年8月7日 土曜日

今日はユニレートの量産パーツを製作いたしました。

 

 

ユニレートは、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)を主原料として、
ガラス短繊維、無機フィラー等が充填されている素材です。
名称は、ユニチカさんの商品名となります。

 

同じ熱可塑性樹脂であるナイロン、ポリアセタールなどと比較して、
耐熱性、電気特性、強度、寸法安定性に優れます。

 

特徴としては、絶縁性、低吸水性、剛性、耐熱性などの基本特性に優れており
切削加工も容易です。

 

 

特に注目したいポイントは、【寸法安定性】です。

 

ユニレートと同じく積層して製造されるベークライトに比べて
寸法安定性・反りにくい特性を持っています。
低吸水率である点も、評価できます。

 

 

現在ベークライトで製造されている部品の消耗・劣化が気になる場合は
ユニレートに置き換えることを検討されてはいかがでしょうか?

 

株式会社アリスでは、
材料の選定についても積極的にご提案させていただきます。

トライ要素のあるポリカーボネート透明パイプ加工

2021年8月6日 金曜日

今日はポリカーボネート透明パイプの外形を削って
薄肉にする加工をしました。

 

 

多少刃物がビビってしまいました。
※お客様には見積時に条件としてご説明済みです。

 

クラックが入らなかったので一安心です。

 

 

旋盤は、加工する物を回転させて刃物を当てて切削しますが、
長物や薄肉形状のものは、刃物がビビッてしまい
切削面がガタガタとなりがちです。

 

どのくらいで表面がどの程度ガタガタになるか、は
素材や形状にもよりますので
「やってみないとわからない」ことがほとんどです。

 

そのため、加工業者によっては、
【加工不可】と一言で断られることが多いです。

 

株式会社アリスでは、
リスクをご理解いただいた上で
製作もしております。

 

納品後にはお電話を差し上げ
製品の感想を伺います。

 

「思っていたより、綺麗!」
「この程度なら大丈夫!」
「やっぱりこうなるよね。笑」
「もう少し形状を変えてトライしてほしい」など。

 

こういったトライ加工が
開発の現場に生きていることが多く、
お客様から大変評価を頂いております。

 

「できない」と断られた加工はございますか?
株式会社アリスでは、
どうすれば加工できるか を考え
条件・リスクをご説明したうえでご提案させていただきます。

PMP(ポリメチルペンテン)切削

PMP(ポリメチルペンテン)の切削ご注文が増えてます。
※三井化学さまの登録商標ではTPXと呼ばれます。

 

耐薬性と耐熱性に優れる透明材として大変注目されています。

 

 

医療用機器や理化学機器で広く使用され
注射器、ビーカー、シャーレなどガラス素材からの転化が進んでいます。

 

耐熱性が高いため、繰り返しオートクレーブ処理が可能です。
また、撥水性もあるため洗浄作業の省力化にも効果的です。

 

 

今回は厚み20mmで薬品実験に用いられる装置を製作いたしました。

 

 

裏面から薬品の状態が確認ができるよう
透明化処理を施します。
(切削面は白くなるため)

 

これまでポリカーボネート製の装置を使用されていたそうですが、
劣化が早く、PMPへの材料変更は大変喜んでいただけました。

お客様の声(ネコちゃんグッズ編)

2021年8月5日 木曜日

今日お客様からリピートのご注文がありました。

 

ネコちゃんの商品を開発されたお客様です。

 

 

弊社では商品の樹脂パーツの製作をさせていただいています。
定期的にご注文をいただいておりましたが、
今回はつい最近納品したばかり。

 

 

「テレビに紹介され、注文が殺到しています」とのこと。

 

放送されたテレビの内容も見せていただきました。

 

活気あふれる工場の様子と、
ねこちゃんが実際に商品で遊んでいる様子が映されており

私どもも大変嬉しい気持ちになりました。

 

 

ありがたいことに、
こういったお客様からのご報告をよくいただきます。

 

これからも、
「アリスさんのおかげです」

と言っていただける仕事を続けていきたいと思います。

 

ポリカーボネート(PC)パイプの透明化処理

透明樹脂パイプ試作のご注文がありました。

 

 

ポリカーボネートパイプから旋盤加工で外径をひき
仕上げに片側先端のみ透明化処理を施すという内容です。

 

 

市販のポリカパイプは、加工時にクラックが入ったり
内径・外径の寸法がでていなかったり
リスクのある加工となりますが
今回はとてもきれいに仕上げることができました。

 

 

お客様にも大変喜んでいただけました。

 

医療機器パーツの試作モデルとのことで
透明化がポイントだったそうです。

 

 

溶剤に強い材質や、透明度が高い材質等

使用環境に合わせた材質のご提案も致しますので

お気軽にお問合せください。

塩ビパイプの追加工

2021年8月4日 水曜日

今日は塩ビパイプに追加工をしました。

 

 

近くのホームセンター コ●ナンで購入。
(パイプって数百円とかで売ってるんですね…!)

 

塩ビは柔軟性があり、溶剤に強い性質を持っています。
実験装置なども、市販の塩ビパイプで製作すれば
相手物をお借りしなくても、嵌合はばっちりですね。

 

株式会社アリスでは、現物への追加工も行っております。

 

塩ビパイプや、タカチケースに
穴をあけたりハーフカットしたり。

 

 

ご用途に合わせて加工が可能ですので
どうぞお気軽にお問い合わせください。

MCナイロン901加工事例

美しい青色が特徴的なMCナイロン。
弊社でも加工依頼が多い材質のひとつです。

 

 

材質上併せて検討いただくことの多い【POM(ジュラコン)】に比べて
板材の厚いものの規格があるため
120tや140tといった大きなブロックからの製作依頼も多いです。

 

 

MCナイロンは機械的強度が強いため、
受け治具やガイド、ワッシャーなどにもお勧めです。

 

※耐候グレードや、導電グレードなど種類も豊富です。
 御使用環境に合わせてご案内いたします。

 

 

1個、小ロットから量産まで幅広く対応可能ですので
お気軽にお声掛けください。

ステンレスは錆びない?

2021年8月3日 火曜日

Stainless Steel=錆びない鉄鋼の名のとおり
幼い頃から「ステンレスは錆びない」と聞いて育ってきました。

 

でも実際…錆びてませんか…?

 

 

祖母の家にある古いステンレスシンクにはところどころ茶色いサビがあります。
缶コーヒーをシンクに置いたまま入院したら錆びた、と言ってたのを覚えています。

 

実は、ステンレスは「 錆 び に く い 」金属であり
錆びないわけではないのです。

 

ステンレスは表面に酸化皮膜(保護膜)をまとった錆びにくい金属ですが、
酸性やアルカリ性の強いものが長時間接していると錆びることがあるそうです。
また、異種金属と長時間接触していると、もらい錆びが発生することも。

 

まさに、缶コーヒー+シンクは「もらい錆び」だったわけですね。

 

錆防止の対策としては、ステンレス専用の防錆コーティングなんかもあるみたいですが
一番の方法は、錆びる状況を作らないことです。

 

異種金属同士を接触させ続けない。
液体などは綺麗にふき取る。

 

綺麗にしておくことが大切なんですね。

現物合わせで部品設計

今日は、プリンターの土台を作りました。

 

お客様は段ボールで「こんな感じで作ってほしい!」と
持ってきてくださいました。

 

弊社にて、データ化、形状工夫、試作(現物合わせ)まで行い、
段ボールをお持ちいただいた翌日には試作品をお渡しすることが出来ました。

 

 

お客様の方でのテストも良好で
大変好評をいただきました。

 

今回は簡単な形状でしたが、
過去には災害対策グッズや、釣り具パーツ、オリジナルキャップなど
イメージ絵よりデータ作成し、相手物に嵌合できるよう調整、製作を行いました。

 

「ゆるめの嵌合で」
「キツめの嵌合で」
「今あるキャップより硬めの嵌合で」など

 

感覚的なところもカバーできるよう努めております。

 

お客様の「困った」に寄り添えるエンジニアがここにいます!

ポリカーボネート(PC)の透明化処理

2021年8月2日 月曜日

ポリカーボネート(PC)透明材は、強度にすぐれており、
耐衝撃性は一般的なガラスの200倍以上とも言われています。
ハンマーでたたいても粉々にならず、ガラスの代替え材のひとつとして重宝されます。

 

 

アクリルに比べると透明度は劣りますが、決して悪いわけではなく
カメラレンズにも使用されるほど透明度があります。

 

 

※他の材料と耐衝撃性を比較すると、
 ABSの5倍、PVCの10倍、アクリルの50倍と、とても優秀であることがわかります。

 

透明のポリカ板は元々とても美しいですが
切削加工を施すと、スリガラスのような白っぽい見た目になってしまいます。

 

 

弊社では、切削加工をしたあと【透明化処理】を施します。

 

磨きと特殊な溶剤による透明化処理で
透明感のあるツルッと美しい外観に仕上げることが出来ます。

 

磨きの加工は手作業となるため、それなりに高価です。
もし透明な外観だけが必要で表面に刃物の跡が残ったままでもOKな場合には
磨きなしで透明化処理を施すことも可能です。

 

十分に向こう側が見える透明度はあります。

 

ご予算・用途から、お選びいただけますので
お見積りのご依頼をいただく際にはお声掛けいただけると幸いです。