真空注型試作品の強み
これは切削加工で製作した試作品を利用してシリコンゴム型で転写した真空注型品です。
この場合は、数量が数十個と多かったため、真空注型を選択。
形状的に切削加工ではコスト的に数量メリットがでず、時間もかかるので真空注型で
製作するのがもっとも安価でスピーディー、品質もクリアできます。
数量が100個以上となれば、試作金型を作って射出成形となりますが、この形状では
金型製作にかなり費用がかかります。
この試作品は製作に難易度が高く、美しい形状なのでご許可をいただき、サンプルとして
活用させていただいております。
お客さまであるメーカーさまでは、商品化されて、たくさんのバージョンをもつシリーズとして
売れ筋商品となっています。 このシリーズはアリスで対応しており、嬉しいことです。
透明で製作して赤に染色してみました。
真空注型はウレタン樹脂かエポキシ樹脂となってしまいますが、こういった営業に使う
デザインモックアップとワーキングモデルをかねたマスターモデルでは真空注型で対応できます。
またこだわりのあるデザインモデルでは、ゴム試作品も真空注型品が活躍します。
操作ボタンや防水部品、滑り止めなどの試作部品を硬度や色指定をいただき、
1個から製作しております。
ぜひお問い合わせ下さい。
3Dプリンターの精度
メーカー様では3Dプリンターを導入していて、真空注型マスターとして
ご支給いただくケースが増えてきました。
外観のラフな確認や精度を求めない試作部品には確かに有効です。
ですが精度の厳しい試作品にはまだ活用するには厳しいと感じます。
プラスチック樹脂の射出成形や真空注型ほど膨張や収縮のコントロールが 確立
されておらず、部品精度がかなり劣ります。
真空注型マスターとしてご支給いただいたもので精度を 求める試作部品の場合は
マスターを追加工して精度を 出す必要がございます。
マシニングセンタや旋盤を使って追加工しておりますが、 ソリやひずみが大きく
できる範囲での対応とさせていただいております。
強度的にはなかなかのものにはなってきておりますが・・・