「絶対に負けない!!」という武器が見当たらない・・・
アリスはご指名発注が多くて、メインの大手メーカーさまで60~70%以上です。
※新規さまは、除外しています。
受注率が高いということは、製作の段取りがスムーズにできます。
緊急対応すれば、コスト高にもつながります。
開発試作のものづくりの世界では、当然、突発の仕事も多々ございます。
緊急対応もゆとりがあるために、大多数の突発仕事が可能になっています。
その理由を分析するんですが、お客さまごとに違うように思います。
それに残念ながら、これは、「絶対に負けない!!」という武器が見当たりません。
世界一や日本一、大阪一、東大阪でも、絶対に負けない要素はありません。
プロダクトデザイン業界、設計業界、製造業界、加工業界、試作業界・・・
競合他社をすべて網羅できませんから、絶対に負けないことなんてわかりません。
あくまでも、お客さまのことを、より深く理解するように努め、ご期待を裏切らないように
誠実に対応していくことを大切にしていきたいと思います。
時間を待つ必要があること
起業した当時は、すべきことはわかるんですが、実行するタイミングが
わからなくてとにかく強引でもすぐにすることしかできませんでした。
あせりから、進化を過剰に意識してしまい迷走ばかりで、無駄なことを
たくさんしてしまいました。
すべてのことは必然であり、学びだとも言えますが、失敗しないことが
理想だと思います。
今は、すぐに実行すべきこともあれば、時間を待つ必要があることもある。
特に、アリスのビジネスモデルを創ることには、時間がかかると理解できました。
今は、アリスのブランディングをじっくりしています。
メーカーさまの開発で役立つものづくりを洗練化させていくために、少しずつ
ですが、開発試作の職人を増やして、幅広く貢献していくことを時間をかけて
実現していきたいと思います。
トヨタの「カイゼン」に学ぶ ◆考えること Step5 定期的に振り返ってカイゼンする
理想に近づくための具体的なプランを練って実行スタート。
あとは、「継続は力なり」です。
そのためには、ミーティングで見直しを行い、どんどんリアリティーにしていく。
間違いがあれば、すぐに正す。
ブレーンストーミング式の会議では、素晴らしい意見が出されます。
テーマや達成の具体的な方法を進化させていくことにより、見通しが立ってきます。
そうなるとチームの自信につながって、目標や計画をどんどんカイゼンしていこうと
考えるようになります。
いつの間にか、カイゼンが当たり前のことになります。
習慣化は、意識しないでもできるになる感覚。
カイゼンは、シンプルな思考と実行の積み重ねです。
特殊能力もスーパーマンも必要なく、理想を実現できます。
トヨタの「カイゼン」に学ぶ ◆考えること Step4 問題を明確にする
ありたい理想を、シンプルに明文化。
今の現状を正確に把握。
それができると、理想と現実のギャップが明確になります。
つまり、それがカイゼンすべきテーマ。
テーマがはっきり認識できると、ギャップを埋めるための
具体的な思考や行動が始められます。
その目標達成のためには、今の能力、行動、環境を進化
する必要があるかもしれません。
ですが、不安になったり、難しく考えることなく、シンプルに自分が
できることを行っていくこと。
できることから、本気で取り組めば、必ず理想を実現できると思います。
アリスでもカイゼンに取り組んでいますので、進化を続けています。
これからもますます、あたらしい価値を創る開発試作で、更なる貢献が
できるようになっていきます。
どうぞ、ご期待下さい。
仕事のキモを理解して創る
仕事には、キモになる重要ポイントがあります。
私たちアリスが取り組む開発プロセスでのものづくりにも、さまざまなキモがあります。
例えば、プロダクトデザインで意匠検討用に創る、デザインモックアップ。
外観デザインの美観や訴求力を創り上げるための試作モデルです。
当然、意匠面に加工跡や磨き残しなどあってはなりません。
塗装やシルク印刷も、製品レベルに仕上なければいけません。
筐体の勘合確認や、機構設計の機能検証、組立作業性が良いかなど
を確認するために創られるワーキングモデル。
その部品類は、本物でなければなりません。
このように、それぞれの仕事の目的や用途、キモとなる重視すべきポイントなどを
しっかり把握して、必要なところに加工技術を集中させることにより、加工のムダ、やりすぎ
などを防ぎ、品質、価格、納期対応力などをベストバランスで創ることが技術力だと思います。
最少人数で最強チームを創る
最少人数で最強チームを創ることが理想。
無駄なく、もっとも効率よく成果が出せます。
それに、試作品の製作や会議、改善活動など、さまざまな仕事が、すべてシンプルにできます。
アリスの場合で理想的な最少人数の最強チームを考えて見ます。
製作スタッフの場合は、ひとつのチームの最少人数は4人となります。
加工の主役であるCNCマシニングセンタは、3台が最少台数です。
アリスの開発ものづくりの仕事では、4人×3台が最高の成果を上げる最少人数です。
切削加工を行う加工機械、マシニングセンタは1~2台では生産量が少ないのですが、
3台となればキャパシティーが大幅に増加します。
人は最低限2人でも3台を動かせますが、まったく余裕がなくなります。
3人なら、CAD/CAM→加工→検査→納品までしっかり対応できます。
それではなぜアリスでは、4人を最少人数とするのか?
データが出図される試作品の製作、機械加工で機能試作品を作る試作だけで限定して
いれば、3人で十分です。
アリスでは、データがない開発試作品の設計や3Dデータ作成、美観や透明度の高いレンズ試作、
設計変更での追加工、勘合調整など幅広く開発試作に対応しています。
3名では、ひとつひとつに丁寧な仕事ができないからです。
また試作品の製作をしながら、学ぶための展示会やセミナーなどに参加するには人の余裕が必要です。
休日やシフト制、心のゆとり、学びなど・・・
もっともクオリティー高いものを、幸せに創ることができるチームは、4人×3台だと考えています。
「常に最先端に進化する開発試作のプロ職人」を、最少人数の最強チームでたくさん創っていきたいと思います。