手加工の匠の技
切削加工品は、加工刃物の削り跡が残ります。
どれだけ丁寧にゆっくり切削しても残ります。
切削加工での完成品が、もっともデータに忠実で 正確なカタチです。
そのカタチをできる限り変えず、加工跡のツールパス綺麗に消せるか・・・
手加工さんと呼ばれる職人の技術力が発揮される磨きの工程。
角の狙ったエッジが丸くダレないように治具などを利用しながら丁寧に磨く。
流れるような美しい曲面のツールパスを絶妙な磨きで丹念に消していく。
経験で身につけた敏感な目と手の触感で、加工跡のラインが消えたか
塗装で美しく仕上がる下地処理ができたか
メッキ仕上げ用の鏡面仕上げとなったのか
しっかりとフェイスアップのレベル要求をクリアできる磨きを行います。
形状を崩さずに磨きができるのが、手加工と呼ばれる職人の匠の技となります。
たかが・・・ されど・・・
すべてのことが、「たかが・・・」なんですよね。
ですが、「されど・・・」でもあります。 プロ野球選手やプロのサッカー選手、プロの音楽家さまや芸術家さま。
そういった職業は、確かに持って生まれた才能や資質が必要だと思います。
どれだけ努力しても乗り越えられない壁があるんだろうと思います。
ですが、一般的な仕事は誰でもある作業レベルまではできます。
並にできるぐらいまでなら誰でも日々繰り返せば到達可能だと思います。
だから通常の仕事レベルは、「たかが・・・」だと思います。
そこから特別な存在や、その人しかできない仕事を確立するには 「されど・・・」なんだと思います。
開発試作品の製作でも奥行きがあり、深いです。 本気で追求していくと。 アリスでは全スタッフで
「されど・・・」な仕事を追及していくことを 当然だという意識で、今後も仕事に取り組んでいきます。